創作術について

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準備 

1何を準備すればいいのか



 構想ができた。さあ、書こう!

 私の場合は、書ける時と書けない時があります。小説を執筆するのに、必要なものがあると思う。それも、人によると思いますが、私の場合は以下です。

1 話を書ける時間
2 話を書ける環境
3 モチベーション
4 話に必要な資料
5 すぐに使える辞書
6 ペンとメモ
7 パソコン
8 体力
9 締切日
10 飲み物

 最近、ようやく理解できたのですが、私という奴はこの10項目がすべてそろっていないと書かないらしいです。なんとわがままな!
 一つ一つの項目のこだわりを話していたらあっという間なので、別の機会にしますが、この10項目は私の仕事道具なのかもしれない。あ、季節によりますが「防寒具」と「エアコン」が入るときがあります。環境に加えていいかもしれないですけれどね。

 チョコを食べないとやる気が出ない。音楽がないと書けない。赤いペンを使わないとうまくできない。隣に人がいると気が散る……人によって、書きやすい条件はあるかもしれない。移動中の車の方がやりやすいという人もいれば、電車の中ではよめねーよ!という人もいる。パソコンでは書けないけど、ポメラでは書ける、手書きでは書けない、ボールペンでは書けないけど、鉛筆なら書ける……などなど。
 自分がかきやすい環境とか条件を理解して整えておくことも必要なのだろうなぁ。
 資料を目の前に積んだって、書けない時は全く書けない。そうかと思えば、本棚の奥に放り込んでおいた書籍を引っ張り出してまで徹夜して書いたりもする。自分をうまくのせる方法を知っていれば、小説は簡単に書けそうな気がします。←言ってみただけ

 書く環境を整えるのは、最低限の準備かもしれません。
 何となく書けないのはなんでかなー?と思ったら、一度、書きやすい条件を思い出して、一つ一つ揃えてみる。道具を準備している間にやる気が起きることはよくあること。そして、その状況を引き出すためには、終わったら片づけておけばいいのです。
 整理整頓……わかっていても、なかなか出来ませんけれどね。

 パブロフの犬*よろしく、毎回同じ刺激を与えてから始めるという方法もありか。
 いや、書けない人向けの提案ですけれど。いつも同じ机とかイスを使って、同じタイミング同じ時刻に書く、というやり方です。条件反射で書きはじめるようにするのです。なんでもいいので、一日に一回、その行動をしておく、とか。
 スランプが長くなって、考えるのもいや!という人にはお勧めしないけれど、固定した空き時間を作ってしまえば、人はそこに適応して何かをするものなのです。
 私の場合は、お茶を淹れる、ところから執筆が始まります。カップにお茶を注いで、机に座るとそういう気分になるので、一行も書かない日でも、パソコンだけは開けてお茶を飲みます。腰が痛くなったら止めますけれども。

 家族がいても、学校の机の上でも、昼でも夜でもいつでも書きたくって書けるからぼくには全く問題ないのさー!という創造力が爆発している方には不要な話でした。
 次は、小説で使う資料の話をしようと思います。


*ロシアの生理学者、I.P.パブロフ博士が犬を条件付きで飼育し、後天的に獲得した反射で餌がなくても犬が涎を流すことを発見したことにちなむ言葉。ワトソンの行動主義心理学に影響を与えた。一般的に、古典的条件付け、と教科書では習う。
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